クレームラボ・・・・クレーム対応の研究所
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例-001 クレームを認識出来ないまま対応した例

 ある日操作方法を勘違いしたお客様が壊れていると勘違いし、お店に怒ってクレームを言って来ました。
 その際対応した人が、怒っているお客様に圧倒され、クレームの認識が出来ずに、上司を探し時間が経過していきます。
 結局見つからずに、電話で対応を仰ごうとしても、何がどうなっているのか認識していない訳ですから、説明としては「先日売った物が壊れていて、お客が怒って交換しろと騒いでいる」と説明する。
 その時点でお客様は散々待たされ、怒りは増すばかり。
 最終的に上司が駆けつけ、壊れている訳ではないと説明しても、中々腹の虫は収まらず、『店の対応が悪い』『従業員の教育が悪い』と色々と難癖を言って来るパターンがあり、稀な例では『ケチが付いた物は使えない』『縁起が悪い』などと言って返品を迫ったりする事もあります。

例-002 デリカシーのない対応例

 自動車保険に加入していて、ある日事故を起こしてしまい、その報告を保険会社の担当者に電話をし、状況を説明すると『それならコチラが有利ですので、相手から沢山お金が取れますよ。良かったですね〜』なんて事をいきなり言われました。
事故に遭った事を聞いて、まず何をお客様と話すのか…
 普通は『お怪我は大丈夫ですか』、『他に乗られていた方にお怪我はありませんか』と体の事を気遣うのが先で、次に車が動かなくなりご不便はとか、色々と気遣う事が沢山あるのに、いきなりお金の話を持ち出すと言う、デリカシーの無い会話の実例でした。

例-003 お客様の望んでいる事を認識せずに対応した例

@    経緯
 ある日妻の出産に併せてビデオレコーダーを買いました。
 生まれてくる日から、成長の記録を残そうと意気込んでいましたが、出産予定日を間近に控え、一度練習で撮影しようと、スイッチを入れようとしても全然入りません。
 時間も押し迫っていたので、すぐに販売店に行って故障の状況を説明すると、『メーカーの保証が効きますので、修理で預らさせて頂きます』との事、何時頃直るかとの質問では一週間程度との事。
 かなりぎりぎりか、間に合わないかも知れないと思いましたが、急いでいる事情を話す間も与えない、事務的な対応でしたので、仕方なく家路に着き、それから数日何度も電話をしましたが、まだとの事でした。
 予定の一週間は過ぎ、もう時間が無いと思い、再び販売店に赴き、修理の状況を聞くとまだとの事、その時点まで遅れている事に対して販売店からは何の連絡も有りませんでした。
 さすがに待ちきれないのと、予定を過ぎても悪いのはメーカーで販売店ではないと考えているような対応に腹を立て、新しいのを一台買うから、壊れたのは返品するとの考えを店員に言いました。

A    お客様の考え
 このお客様の考えの中には、出産に間に合わせたい事が一番の重要な要点でしたが、修理を頼んだ数日前に別のメーカーから新機種が出ていたのを目にし、ちょっと待てば良かったと言う考えもあり、壊れていたのを返品して、金額的に新機種は少し高い物なので、追加でお金を出しても良いとの考えが元々ありました。
 しかし、それはわがままな提案だと考え、修理を頼んだと言う事もあり、我慢して待っていたのがこれまでの経緯であります。

B    どこが間違っていたのか
 このパターンの場合、修理の期間は一週間程度との返答を販売店がしています。
 販売店としては、今までの経験上の目安として一週間との返答をしたと考えられますが、お客様は一週間で直る、手元に戻ってくると考えてしまいます。
 その点について後になって問題が発生した時に、目安としての期間ですと説明してもお客様は納得しません。実際修理を行なうのはメーカーですので、メーカーからどの程度で修理が完了するのか、確認してお客様に連絡する事も出来た訳ですから、期限については軽はずみな発言は控え、不確定な場合は長めに期限を切っておくのが、良い方法だと思われます。
 お客様はおおよその期限を言っても、その期限が約束の日と考えがちです。

 そして期限が迫ってきたら、状況を確認して、お客様に一報を入れて、『もう少し時間が掛かります』とのひとつの電話で、かなりの量の問題を回避できます。
 お客様から催促の電話がくる前に、状況を先に伝えておく事がポイントのひとつです。常に先手を打つ対処が望まれます。
 期限に関してのトラブルでクレーム問題が拗れるのは良くある事ですので、慎重な発言と対処が必要です。


 そして一番の問題は、お客様が最初にクレームを言って来た時に、ただメーカー保証で直るとだけの会話しかしていない点です。
この時にご不便を掛けて申し訳ないと言った感じで、ビデオを使用する予定があったのか、それは過ぎてしまったのか、これからなのか等の会話を行なって、お客様の望んでいる事を確認しなかったために問題が発生したと思われます。
 もし、出産日が間近で時間の余裕がないとの事が分かっていれば、代替機を貸しておくとか、対処の方法は色々あったと思われますし、更にもっとコミュニケーションを取っていれば、故障したビデオを返品して追加のお金を払って新しい機種を買うとの要望がもっと早く分かっていた訳ですし、会社の内情やメーカーとの契約もあるでしょうが、初めから壊れていた物ですから修理よりは交換となってもおかしくは無い場面ですので、追加でお金を出して新しい機種を買って頂ける良いお客様を結果として怒らせてしまった悪い例でした。


 実際問題、返品でお金を返せと言われても不思議ではないパターンで、そのお金を持って他の販売店に買いに行くと言った最悪のケースの一歩手前であったのは間違いありません。
 たまたまこのお客様はお金を返してもらって他の販売店で買うと言う行為は良識と外れていると考え、至って普通の考えを持った良いお客様だから、新しい機種を買って貰えた訳です。
 それでも販売店の対応に関してお客様は良い印象は持っていないので、二度とこの販売店では買わないと考えていても不思議ではありません。

C    この場合での良い対応方法
 販売店にとって元々壊れていてメーカーが直すので、自分の所は仲介程度と考え、よくある簡単な問題と捉え、軽い対応が生んだ例でもあります。
 この場合の最良の対処方は、最初にクレームを言って来た時点でお客様とコミュニケーションを取っていれば、壊れた物を回収し、新しい機種を売って、お客様は何て融通の効く良い店だと満足して帰って行き、販売店は売上が伸び、後はメーカーと壊れていた物に関して話合いをすれば良いのであって、たった一日で済んでいた事が、ズルズルと何日も掛かり結果的にお客様をひとり失う結果となった悪い実例でした。

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